看護師ユーコの人前では絶対には言えないココだけの話

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ベビーベッドに挟まってしまう赤ちゃんの事故・・・実は結構あるんですよ。

      2016/04/21

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在宅看護の仕事をしていた時、ベビーベッドに頭を挟んでしまって、重度の後遺症が残ってしまった赤ちゃんが2人いた。
私はベビーベッドは使った事がなかったので、その危険性は全く知らなかった。
最近のベビーベッドは柵が下がってしまわないようにロックがついているけど、それでもちょっとした隙間に頭を挟んでしまい、気道を圧迫→低酸素→脳障害というケースがある。
私が訪問していた方も8ヶ月の時にベビーベッドに頭を挟んでしまい、発見した時には心肺停止の状態で、ドクターヘリで運ばれたけど、重度の障害が残ってしまった。
以来、呼吸器をつけていないと自力では呼吸が出来ず、意識はもう戻る事はない。
脳死の状態になってしまった。


母親は事故を防げなかった事で自分を責め、家族からも早く発見出来なかった事を責められていた。
ご主人はとても理解のある方で、その事故があった夜中は自分も自宅で就寝中で、むしろ自分の責任だと妻を庇っていた。
脳死の状態が続き、24時間呼吸器は外せない、頻繁に吸引が必要、経管栄養、導尿、定期的な浣腸、2時間置きに体の向きを変えてオムツを交換する・・・・。
24時間目が離せない日々・・・どれだけ大変な事だろうか・・・。
その上、しっかり見ていなかったと家族に責められ、母親も自分を責めて責めて、想像も出来ないほどの辛さだと思います。
彼女は私たちスタッフには弱さは見せない方だったけど、訪問看護ステーションの所長には全てを話してくれた。
彼女は、どんなに辛くても子供の面倒は自分たち夫婦が見ていくのが償いになると思うと所長に言った。
所長は「あなたたち夫婦のせいじゃないのよ。自分たちをそんなに責めないで。」と言ったけど、彼女は「近くにいたのに異変に気付いてあげられなかったのは、やはり自分たちの責任だと思う。でも、自分たちを責めて悲劇のヒロインになるつもりはありません。辛いのは私たちではなくこの子です。長くは生きられないこの子のために、出来る事は何でもしますから、看護について教えてください!」と言ったそうです。
それから、呼吸器の使い方、吸引の仕方、経管栄養の準備からつなぎ方、体の向きの変え方、意識レベルの見方、急変時の対応の仕方など、全ての事を伝えました。
病棟ではたくさんの患者さんがいますが、自分以外にもたくさんのスタッフがいます。
24時間、全てを自分の責任で患者さんを看るという事はありませんし、たくさんのスタッフの目で看るので相談も出来る、質問も出来る、修正も出来る、疲れたら交代出来る。
でも、在宅で24時間介護が必要になったら、日中はお母さん1人で全ての責任を追って、1人でこなさなければならない。
訪問看護は利用限度があるので毎日何時間も利用する事が出来ない。
ほとんどの患者さんが、週に1回か2回の利用で、1回の利用は30分から1時間となっている。
訪問看護がある時間以外のほとんどの時間は、家族が看なくてはならない。
これは、想像以上に大変な事。
数年彼女との付き合いがあったけど、いつも穏やかで、2人の妹たちの育児もしっかりとこなしていて、彼女を見る度に「母親のあるべき姿」を感じました。
自分の事は後回しで、子供の為に生きる。
本来の親のあるべき姿なんだろうなと彼女を見ていて思います。
自由が叫ばれて、たくさんの選択が出来る時代になりましたが、やっぱり子供は全力で守らなくてはならない存在だなと改めて思います。

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